事の発端は、イラン人ディーラーがクラブの出入りを禁じられたことから。お店としては、店の中でそんな商売されたら、たまったもんじゃなし、警察と関わるようになったら、商売上がったりだろうし。ディーラーもクラブでかなり儲けていたんだろうな。ディーラーはロシア人、トルコ人、イラン人etc…と国籍もさまざま。ディーラーが国籍を問わず、一致団結してセキュリティーと対立している状態。なんでも去年の10月ぐらいからずっとらしい。セキュリティーの人たちは仕事柄、日々肉体を鍛えているので彼らのほうが分がよかったんだろう。先週、この小競り合いの延長で、セキュリティー会社の社長がナイフでメッタ刺しにされて半死状態。また、全く関係ないロシア系ドイツ人が拳銃で撃たれて亡くなるという殺傷沙汰に。彼はたまたまクラブのドアの前でタバコを吸っていて、セキュリティーに間違われたんじゃないかという。
警察もこの小競り合いにはうすうす感ずいていたけど、誰も警察に届けようとはせず、今回の殺傷事件で警察が初めて介入することになったとか。といっても、セキュリティー側は誰が自分たちの仲間を刺したのか見当がついてるらしいけど、警察には口を閉ざしている。で、次に起きた事件が例の上記の火事。なんでもセキュリティーたちが日夜体を鍛えているスポーツジムが燃やされたらしい。まだ断定はしていないけど、恐らく外国人グループがやったんじゃないかって。
私「一般市民(セキュリティ)と犯罪者グループの対立なんて、一般人が警察に届ければ済むことじゃん」
ダンナ「連中はマフィアみたいなもんなんだよ。自分たちでケリつけたいんだよ。警察なんかにタレこんだら恥ずかしいんだよ」
いろいろ話してて、ダンナがものすごいエスパー発言。
「もし警察が介入したら、セキュリティーの連中は復讐ができない。今回、社長が半殺しにあっても、誰も口を割らなかったしね。ディーラーの連中はほとんどが不法滞在。多分、入国の記録もないだろうし、親戚・友人のところに身を寄せている。まともな連中じゃない。例えば、セキュリティーが自分たちで犯人を見つけて、コンクリートにでも固めてどっかに沈めちゃったとするだろ。死体が見つかったところで、身元不明の外国人って片付けられちゃうだろ。不法滞在者なら、身内も行方不明で警察なんかに相談なんかしないだろうしね。復讐しても連中は捕まるリスクが低いと考えるだろうね」
そんな妄想を聞いちゃうと、セキュリティーもろくなもんじゃないんじゃ・・・・。コンクリ詰めというのは洋の東西問わず、始末するのにポピュラーな方法なんだね。
ここ数年、ライプチヒではセキュリティーが立っているお店をよく見かける。テロがきっかけかとか、万引きを見つかって、逆切れしたお客さん対応とかと思っていたけど、ダンナ曰く「麻薬じゃないかね。若い連中だったら、安易に手を出しそうだし」と。確かに、若人の出入りのある洋服屋なんかでも見かけるかな。この間のマリファナの件といい、かなり薬が蔓延しているのかねぇ・・・。ライプチヒがちょっと怖くなってきたよ。
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