土曜日は朝からバイトにはいってた。ペンションの掃除が終わって、厨房で付け合せの野菜の準備をする。この日は朝から雪がちらついていて食事に来るお客さんは少なそう。ということで、12時半に一旦家に帰ることに。夕方からまたバイトというとなんとなく落ち着かないというか、とりあえず、洗濯やら片づけをのんびりしながら過ごすしかないよなぁ。
この日はもう一人臨時の人が入るという。彼女は昔からの知り合いで時々手伝いに来てくれる人。去年私が里帰りした時に私の代わりに入ってもくれた。そういや、先週はメキシカンな仮想をしてカーニバルを楽しんでいた。私は長くここでバイトに入っているわりにはどの料理にはこの大きさの皿というのが飲み込めてないので、厨房はちょっと混乱気味だった。用意した野菜も底をつき、作っておいたサラダを切り崩して、野菜の盛り付けもかなりテキトーになってきた。この日は寒かったこともあり、スープ類がよく出た。この時期のスープはゾルヤンカ、チリ・コンカといった具だくさんのスープがメニューに加わる。ゾルヤンカはポーランド?ロシア?のスープで、肉、たまねぎ、ズッキーニ、色とりどりのピーマンなどが入っているピリカラのスープ。スープの上にスライスしたレモンと生クリームを載せて食べる。辛目のスープに生クリームとはなんか想像できないけど、大人気。チリ・コンカはメキシコのスープ?チリビーンズに挽肉、ピーマン、トウモロコシ、たまねぎ、トマトなどの野菜が入った辛いスープ。これだけでおなか一杯になりそうな感じ。唐辛子ってドイツの料理にはあまり使われない素材なので、珍しいのかも。
11時過ぎぐらいに仕事帰りのマキータが来た。カーニバルをちょっと覗きに来たのかな?日曜日も10時からペンションの掃除が入っているので、私は12時に上がることに。帰る時にいとこのウバが「今日は自転車置いていった方がいいよ。道路はかちっかちに凍結してるし」という。夜はさらに冷え込んで、ちょっと吹雪いてもいた。「歩いてかえるの大変だろうし、遅いから送っていくよ」とうい声はなかった。たいした距離じゃないし、村だから。最初の頃は車で送ってくれたなぁ、とふり返りながらアパートを目指す。「だんなに迎えに来てもらう」というのもいつの間にかしなくなったな。たいして長く働いたわけじゃないけど、ぐったりしてしまう。明日は10時かぁ、とちょっとうんざり。ペトラは毎週やってるんだなぁ、とちょっと尊敬。
雪の降った次の日は晴れの日が多いという。日曜日はすっかり晴れて、なんとなく空気も新鮮な感じ。ということで、バイトに入ると、おばさんが「おはよう。昨日は転ばなかった?」、「うん。大丈夫だったよ」というと、「姉さんが自転車で転んで骨折したのよ」という。昨日の夜元気な姿を見ていたのでちょっとショック。彼女は自転車で帰ったのか?と思っていたら、今朝新聞を買いに自転車で出かけたら滑って転んだという。ちょうどおじさんとこの前だったらしく、通りがかった人が救急車を呼ぶように駆け込んできたらしい。ちょうど娘が昨日のカーニバルに来ていて、マキータのところに泊まっていたのが幸いだった。おばさんは来る知り合いにその話をしまくり、義母が散歩の立ち話で「今聞いてきたけど・・・・」って、お昼ご飯を食べている時(3時くらい)にやってきた。かなり広まっているようだ。この日の夜は予約がたくさん入っていたので、また入ることに。夜の8時ごろ手術が成功したと電話があった。ただの骨折ではなく、かなり重傷だったらしい。雪の日の自転車乗りは危険行為だとあらためて思い、また、雪国の郵便屋さんはバイクで配達しているのだろうかとふと思った。因みにドイツは車(村を渡り歩く場合だと思う)か街中はカートを引っぱって配達している。
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