先週だったかな?ハンブルクにある中国レストランで6人が惨殺されたという事件があったのは。一時期は中国マフィアによる上納金、いわゆる用心棒代がらみの事件では?中国マフィアがドイツで幅を利かせるのもそう遠くはない?というようなことを言われていたけど。ベトナム人が犯人という話も聞いている。ドイツでは以前はイタリアマフィアが幅を利かせていたけど、最近はロシアンマフィアが活発だという。旧東ドイツのザクセン州では昔から大勢のベトナム人が住んでいる。「まぁ、思想的に通じ合うところがあるからねぇ」とスイスの友人が意地悪っぽく教えてくれた。ライプチヒではベトナム人と中国人の確執があったという。ライプチヒのはずれの方にはベトナム人が多く住む居住区がある。ダンナが自営でやっていた配達業時代、時々仕事を請け負う事務所への通り道は夜のデンジャラスゾーンで、「あそこは戦場のようだったよ。放火やら暴力沙汰で警察も毎日張っていたよ」、とダンナが言ってた。今はそういうことは起こらなくなったらしいけど、上手に住み分けているのかもしれない。この辺でベトナム人はたいてい衣料品・八百屋を営んでいて中国人はレストラン関係。「中国レストランの多くはマフィアが絡んでるんだよ」とまたまたダンナ。若かりし頃電気工事関係の仕事に就いていた時に中国レストランの工事を請け負ったことがある。オーナーは流暢なドイツ語であれこれ工事の指示をして、「あ、ここの天井に電灯つけて」と現ナマをポンと出したりと気前がいい。気さくな人らしく、いろんなことをペラペラとしゃべってくれたりもするという。「今あちこちにレストラン建ててるんだよ」と、悪さして稼いだお金をレストラン経営で洗浄しているようなことまであっけらかんと話してくれたという。工事中のレストラン内にはここで寝泊りしている中国人が数名いて、1日中レストラン内で過ごしているという。「外には出られない人たちだったんだよ」とダンナ。数年後、この中国人のレストランはすべて店じまいしいる。ダンナの話に出てきたレストランはこの近くにあって、今ではイタ飯だかスペインだかのレストランになっていたと思う。
ベトナム人も昔から住んでいただけあって、得意分野があるという。
「連中はよくタバコの密売をしていたよ。この辺に物売りに来るベトナム人がいてね。注文も受け付けていたよ。でもそんな彼も『子供が大きくなってね。もうそろそろタバコの密売はやめるんだ。安心してドイツに住みたいしね』といって足を洗ったけどね」
なんでこうもみんなペラペラとしゃべるんだろうね。ちなみにこのタバコは普通のタバコで、特別身体に悪いということではなく(なんとなくそんなイメージがあったんだけど。安いだけあって)、チェコやポーランドから大量に安く買い付けて市場価格よりも安く売るというだけらしい。タバコ自体は高くなくて、税金が高いだけという。
3年前に東南アジア系の人たちによる集団万引きがこの辺のでかいスーパーで頻発していた。なんでも麻薬中毒にしてあちこちで万引きさせていた中国人グループがバックにいたらしい。盗んでも高が知れてる量だし(なんか、歯ブラシとかシャンプーとかそんなこまごましたものらしい)どこまで本当なのかは分からないけど・・・・。どこの国にいっても中国人は強いなと感心してしまう。中国人の留学生の話しを聞くと、逞しくなければ生きていけないというのが分かる。昔の職場にいた中国の人はお金はないけど、まず電話を引いたという。いつでも連絡が取れるように。この人も親戚から借金をして日本に留学したらしいけど、在学中も借金を少しずつ返していたのかな?研究室で助手みたいなことをやりながらドクター取ったのかな。目的はどうであれ、外国にいる中国人は同じ事情を背負っている人が多いんだろうな。
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